Overview
国内外に40棟以上のホテルを運営しているクライアントが展開するジャパニーズスタイルのホテル『いやし処ほてる寛楽』の3棟目をデザインしました。
価格帯・サービス形態とも既存の2施設と同様に、いわゆるビジネスホテルにカテゴライズされる施設ではありますが、これまでのイメージを一新させるべく、寛楽ブランドを再構築し、特にフロントから朝食会場までの1Fエリアに関しては、他の同業態とは一線を画す空間にしたいというご依頼を受けました。『和のビジネスホテル』から更に掘り下げたコンセプトワークに取り組み、いい意味でビジネスホテルらしくないビジネスホテルを模索したプロジェクトです。
1階各所のディテールは、繊細で温かみのある日本的でシンプルなものとし、メープル材やオーク材などの北欧テイストをプラスすることで、ホテルという洋の空間を違和感なく和の表現で成り立たせ、寛楽らしいくつろぎを生み出しています。また、格子材や木塊には秋田産の杉、外部の庭には日本の銘石としても知られる男鹿石(おがいし)を採用するなど、地場建材も積極的に使用しました。浴場へつながる通路に飾ったフォトフレームにはかつてこの地にあった映画館の写真を使用するなど、ストーリーにもこだわったインテリアとなっています。
DESIGN;sidedesign inc.